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第二回:小っちゃな守護神
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小っちゃな守護神<br> <br> 自宅はどこよりも安全であるべき城である。その城を守るのは、最後にかけるドアのカギだ。<br> 窓やベランダのカギをかけるのはもちろんのこと、最後のドアのカギを閉め忘れては話にならない。<br> 深夜、眠っている間にカギをかけないでいれば、侵入される可能性もある。この施錠をしないがための被害については、<br> 別の機会に述べるとして、まずは、手元の自宅のカギについて盗難や紛失の可能性はないか検証しよう。 <br> <br> 実は、自宅のカギがオリジナルであるか、コピー(複製品)であるか、理解していない人も多い。<br> 賃貸物件に住んでいる人は、入居時にカギを1本ないし2、3本受け取る。<br> それが本来のオリジナルキーであるかどうか見極めることが必要だ。<br> 通常、新品の錠前には3本のオリジナルキーがついている。<br> <br> 管理会社や大家さんなどがオリジナルキー3本のうち、全部または1、2本保管して、<br> 残りのオリジナルキー1本とスペアキーを居住者に渡すか、初めからスペアキーしか渡さない場合もある。<br> 入居時に渡されたのでてっきりオリジナルキーと思っている人も多いだろう。<br> <br> スペアキーを作ろうと業者に持っていって「これはオリジナルキーではないですね」と言われて初めて、<br> オリジナルキーではないと知ったり、(どうしてわかったのだろう。さすがプロだな)などと感心したりする人もいるようだ。<br> <br> どれがオリジナルでどれがコピーかは、カギをよく見ると分かる。<br> 本体に錠前と同じメーカー名と通常7桁以上の数字やアルファベットが刻印されていれば、それはオリジナルキーだ。<br> そうでなければスペアキー、すなわち複製品である。このオリジナルのナンバーがわかれば、メーカーからそのカギを取り寄せることができる。<br> <br> カギがなくなっていないとしても、番号を見られてしまうだけで、自宅のカギとまったく同じカギを入手されてしまう危険性があるのだ。<br> そばにコピー機でもあれば、一瞬の内にコピーされてその番号を知られたり、<br> スペアキーであっても形そのものを知られて複製されることも不可能ではない。少なくとも持ち歩くのはスペアキーにするのが無難だろう。<br> <br> 女性のバッグはねらわれている<br> カギの保管はバッグの保管から<br> <br> カギをどのように携行しているかというと、三つ折りの革製や布製のキーホルダーに入れている人、<br> キャラクターやマスコットのホルダーにつけている人、小ぶりのキーホルダーに根付けや鈴などと一緒につけている人。<br> また、そのまま財布の中に入れてあったり、カギそのものにリボンやひもをつけている人も見かける。<br> カジュアルな服装で、チェーンタイプのキーホルダーをズボンのベルトループなどに取り付けている人は男性にはいても、<br> 女性ではあまり見かけない。 <br> <br> 男性の衣服に比べて女性の衣服にはポケットが少ないので、財布やキーホルダーなどは必ずといっていいほど、<br> バッグに入れている。ひったくり被害の約九割が女性であるのも「女性は財布などをバッグに入れている」という実状からバッグをねらわれているからだ。<br> つまり、ほとんどの女性は自宅のカギを身につけてはいない。<br> <br> 勤務先のロッカーや机の引き出しにバッグを入れてあることが多いだろうが、はたしてそのバッグは安全だろうか? <br> かつて、勤務先の同僚の男が被害者の女性のバッグからカギを盗み出しスペアキーを作って、<br> 深夜に侵入して殺害したという事件があった。<br> <br> 職場での人間関係や社内の保安態勢にもよるだろうが、自分のバッグからカギを盗み出される可能性はまったくないといえるだろうか。<br> ロッカーにカギをかけられるならまだしも、机の引き出しに入れたまま、財布だけを持って昼食に出かけているときに、<br> ひと気のない社内の自分の机に近寄り、バッグを探っている誰かの姿を想像することは考えられないだろうか。<br> <br> とはいえ、カギを入れた自分のバッグを四六時中見張っているわけにはいかない。<br> できれば、カギは身につけて持っていたいものだが、衣服の機能的に難しい場合が多いだろう。<br> だからこそなおのこと、カギを入れてあるバッグの保管に細心の注意を払いたいものだ。保管場所はまめに施錠する、<br> 自分以外の人には取り出しにくいようにするなど工夫しよう。<br> <br> 紛失や盗難を避けるには<br> 小さなカギを大きく扱え!<br> <br> 財布に直接カギを入れたりつけたりするのは「なくしにくいから」と思っている人もいるだろうが、<br> 自宅のカギを人の目に触れさせるのは好ましくない。(彼女はカギを財布に入れている)と、妙な注意を引くことはないだろう。<br> また、小さなキーホルダーや、リボンをつけている程度だと、バッグを開けて手でつかめば手のひらにすっぽりと隠れてしまう。<br> ポケットに忍ばせたり、隠し持ったまま簡単に持って行かれてしまうのだ。また小さいほど紛失しやすい。 <br> <br> すると鈴やマスコットなど、音の出る小物をつけるのは、紛失や盗難防止に役立ちそうだ。<br> 取り出す際に音がすれば、すぐに気がついて、なくしたり盗まれたりされにくいかもしれない。<br> しかし、帰宅時にカギを取りだして鈴や小物の音がチャラチャラとしてしまうと、近隣の住民に帰宅を告げるようなことになる。<br> 夜間はとくにそういった音は意外と聞こえるものだ。あまり不要な情報は流さないようにすべきである。<br> 鈴などをつけていれば、音がしないようにしっかりと指などで押さえるくらいの心がけが必要だ。<br> <br> 防犯上は、できれば手のひらやポケットからはみ出るくらいのサイズのホルダーにカギをつけることが望ましいだろう。<br> かつてのホテルなどのキーホルダーのように、大きなスティック状のものとか、大きめのプレートなどに取り付けるのだ。<br> 紛失や盗難を避けるには、小さなカギを大きく扱うことがポイントである。<br> もちろん簡単にカギを取り外されないように、キーリングはしっかりしたものを使おう。<br> <br> カギは非常に小さいものだが、その役割は大きい。自分の財産や生命すらも託す小っちゃな守護神なのである。<br> <br> <br> <br> [[第三回:“死角い”密室]]<br><br>
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