第六回 SEO(検索エンジン対策)の実践「キーワード/キーワードフレーズを定める - 2」

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競合企業(サイト)の状況を把握する

コラムのタイトルは「検索エンジン対策(SEO)の進め方」であるが、これまで、技術的方法論以前に Web サイト開設者が整理すべき情報として、「顧客視点」に立った考え方を中心に論を進めてきた。前回はユーザーの視点からの対策対象とするワードの選定方法について述べたが、今回は少し異なった視点で考えてみる。

それは、競合との比較という視点である。既にこれから対策を行うキーワード、キーワードフレーズ候補が挙がっているとすれば、競合状況を把握することで、SEO でもたらされるランキング結果の上昇をより優位に、かつ効果的に活かすことができるようになる。


損害保険業界での事例

Google で「VISA カード」+「入会」で検索してみたとする。すると、大手有名クレジットカード発行会社がリストアップされてくるだろう。この「VISAカード」+「入会」というキーワードフレーズは、「VISAカード」という名詞にプラスして、ユーザーが今後「入会」という具体的な行動を取ることを示唆した、非常に高い成果を導き出す可能性のあるものの一つである。

現在、ネット広告業界ではクレジットカードに関わるものは非常に人気が高いため、この業界でも当然ながら SEO の導入を検討している企業があるかと思う。さて現在ランク外にあるカード発行会社にとって、上記の「VISAカード」+「入会」に対して早急に対策を施すことが、果たして得策なのだろうか?


ランチェスター戦略

ビジネス戦略で有名なものに「ランチェスター戦略」(あるいは、マイケルポーターのフォーカス戦略と言っても良い)がある。これは簡単に説明すると、弱者が勝利を得るために、強者よりも優位な状況を作り出せる局地で戦いを挑む、という弱者の戦略である。

カード発行会社の例のように、既に多くの競合企業が検索結果の上位にランクされている場合、最終的にその中から契約を勝ち取ることは非常に難しい。Web サイトの作り、商品・サービス内容、価格といった広い範囲で他社より有利な状況にある場合は、果敢にこの勝負に挑む価値がある。しかしそうでない場合には、ランチェスター戦略で局地戦に持ち込んだほうが、有利になることが多い。


ランチェスター戦略の事例

上記で例に挙げたクレジットカード業界では、カード加入を行うタイミングにいくつか特徴が見られるという。大学入学、新社会人デビュー、高額商品購入時の特典目当て、そして海外旅行直前である。読者にもこのようなタイミングでクレジットカードを作成した記憶がないだろうか。そして、検索サイトでカード会社を調べるニーズが高いタイミングは、その中でも特に海外旅行直前だと想定される。ユーザーはできるだけ早くカードを作成したいので、検索サイトで調べるのである。

先程と同様に google で「VISAカード」+「即日発行」と検索してみよう。このキーワードフレーズで検索するユーザー層は、明らかにカードを作成する見込みが高いにも関わらず、先程と異なり、検索結果で上位にランクされるのは、一部を除くと、大手クレジットカード会社ではないことが分かる。

同様のことが他の業界・業種でも必ず起きているはずなので、現在の競合状況を調査することは非常に重要である。このランキング調査は膨大な作業量となるため、労力と根気が必要で、時間もかかる。手前味噌ながら弊社では SEO 導入の支援を目的に調査作業代行サービスも行っているので、もし興味があれば問い合わせていただければと思う。


== 最後に

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競合とのランキング比較は、これを対策前に実施するのは当然であるが、検索エンジン対策を開始してからも継続的に行う必要がある。検索結果ランキングは、検索サイト側のランク付けロジックの変更、および競合サイトの対策状況によって日々変化しているのである。