第六回:個人情報管理術

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個人情報管理術

 個人情報の流出が問題になっている。コンピュータで管理されても情報を操るのは人間であり、操作する人の意思によってコントロールされる。
自分がコントロールできない、すなわち管理できない部分については、信頼しようとしまいと一切お任せするしかない。
では、自分が管理できる個人情報は誰が管理するのか、というとこれは自分で管理するしかないのである。

 まず、郵便物がもっとも直接的な情報源だろう。私信やダイレクトメール=DMなどの手紙類だ。
ストーカーなどの情報収集手段として、郵便受けを探るというのはもっとも初歩的なものである。

 郵便受けにカギをかけていても、郵便物を盗まれることはあり得る。
人目のない時に郵便受けに近づくことができたり、その場所が死角にあったりすると、多少時間がかかっても粘着性のあるものを使って、
カギのかかった郵便受けから郵便物を取り出すことは可能なのだ。

 それが、電話料金の請求・領収書類であれば、電話番号はいとも簡単に知れてしまう。
電話番号を変えても迷惑電話がなくならない、といったような時は、郵便物をチェックされていることが多いのだ。
DMによっては、宛名シール部分に記載された数字に電話番号が書かれている場合もあるし、生年月日が分かるものもある。
不要なDMは送付を停止してもらうように電話をしたり、「受け取り拒絶」と朱書きして送り返すといいだろう。

 友人や知人、家族などの手紙からその人たちの住所が知れることもある。
大切な手紙や見られると困るようなものは「簡易書留」や「書留」にして送ってもらうようにしよう。
数百円の手数料でも保険と思えば、「安全をお金で買う」という意味が分かるはずだ。

 郵便受けにカギをかけていなければ誰でも開けることができ、その気になれば郵便物を持って行かれてしまうという現実を認識すべきだ。
少なくとも郵便受けにはカギをかける習慣をつけて、不審な出来事があったり、探られる危険性があれば、
郵便局に依頼して「局留め」にしてもらったり、電話料金や公共料金などの請求・領収書類は実家あてに送ってもらうようにするなどしよう。

自分の身を守ることは
日頃から自分の情報を管理することから始まる!

 入ってくる情報をコントロールしたら、次は出て行く方の情報管理だ。まずは、「ゴミ」である。
たかがゴミといっても、そのゴミを情報源として活用する人がいるのだ。DMをそのまま捨てたら宛名から情報を知られる。
公共料金の検針票などでもそのまま捨てたらそのゴミ袋が誰の物であるかわかってしまう。

 宅配便の宛名用紙には送り主の氏名住所も書かれている。
病医院の薬袋を見れば、どの病院に行っているか、何科にかかっているか、クスリの包装紙からは何の病気なのか推測されてしまう。
クレジット会社や金融機関からの郵便物では、買い物の内容、借金の有無、ローンや返済金の状況など、財政状態が分かってしまう。

 雑誌やパンフレットから、趣味や興味のあること、年齢なども推測される。
旅行のパンフレットでもあれば、近々、留守にする予定があるだろうと、ドロボウに予想されるだろう。
つまり、ゴミは個人情報の宝庫なのだ。

 少なくとも住所氏名などの個人情報の部分は、シュレッダーにかけるか、はさみなどで細かく千切って判読不能にするべきだ。
できれば、マジックなどの油性インクで塗りつぶしてからシュレッダーにかければ万全だ。
下着などは、はさみで細かく切り裂いて、原型をとどめないようにしてから捨てるといいだろう。

 夜、ゴミを出すのと、朝、出すのとでは探られる危険度が違う。
早起きが苦手だからと、夜のうちにゴミ集積所に出すのは、できれば避けて、収集時間の直前に出すように努力しよう。

 また、女性専用と分かっている建物では、住人が女性であると分かってしまうのは仕方がないとしても、
どちらか分からないようなら、女性と分かるような表示はしない方がいい。
郵便受けや表札にはフルネームは書かないで、名字だけにしておく。
名字すら表示しないで済めば何よりで、確かに部屋番号だけでも郵便物も届くが、郵便局では名前を表示するように指示している。
建物によっては管理が厳しく、名前の表示を義務づけられる。

 そこで、せめて女性好みの手作りの表札などは、知らない人にまで女性が住んでいることを知らせてしまうので避けよう。
できれば、ネームプレートを取り外しのできるマグネットタイプなどにして、帰宅時に取り外すような工夫をすることをお薦めする。
夜間、怪しい人物が郵便受けを探ったり、尾行されてどの部屋に住んでいて名前は、といったことが分からないようにするためだ。

 不意にかかってくる電話にも、「はい、○○です」などと名前を告げてはいけない。
ナンバーディスプレー機能を使い、相手の知れない不審な電話には留守機能にセットしておく。
相手を特定できてから出るようにして、むやみに出ないようにしよう。「はい、もしもし」と応答するだけで、その声から「この番号は女性のものだ」と分かってしまうのだ。
そうして、見知らぬ相手に「女性だから」と、繰り返し迷惑電話をかけられた被害事例もある。

 当然、突然の来訪者のドアチャイムにも不用意に出てはいけない。「はい?」と出たら(女性が住んでいるな)と分かってしまう。
届け物なら「不在票」を残してもらって、日時を指定して再度配達してもらおう。
たいていはセールスか勧誘なので、予定していない来訪者には一切応答しない、という女性も多い。
もちろん不在と思って侵入されないように、あらゆる侵入可能な入り口にはしっかりと施錠しておこう。
できればカーテンなども、女性が住んでいると分からないように裏が無地の遮光性のものを使うなどしよう。

 もし自転車を利用するなら、なるべく女性用と分からないようなタイプにして、フルネームは書かない。
どこかに消されないような印をつけて、盗難被害に遭った時に自分のものと特定できるような特徴をつけておこう。
万一に備えて、自転車の写真を撮っておくこともきっと役に立つはずだ。

 このように個人が自分で管理するべき「個人情報」は多岐に渡る。生活のすべてに情報があるのだ。
故意に情報を探ろうとする人物が現れてから対策をするのではすでに遅い。日頃から自分の情報は自分でコントロールすべきだ。
自分の身を守ることは「情報を管理することから始まる」と言えるだろう。